先週の週末に、群馬県の中之条町、旧六合(くに)村を訪ねました。
田舎の頃からの友人2人と一緒です。

そのとき、チャツボミゴケ公園という珍しい植物の自生地に案内してもらいました。
ここは「穴地獄」という凄い俗称で呼ばれているようです。
ラムサール条約の登録地にもなっている貴重な場所です。

(チャツボミゴケ)
チャツボミゴケ

チャツボミゴケは酸性の水が流れるところで生育する不思議な植物です。
この地では1966年まで鉄鉱石の採鉱が行われており、その露天掘りの窪みにコケが広範囲に自生しています。

窪みからは鉱泉が湧き出していて、所々から湯気が立ち上っています。
このような広範な自生地は全国でも珍しく、本州ではこのチャツボミゴケ公園だけだそうです。

3分ほどの短い動画を作りましたので、この不思議な光景をぜひご覧ください。




中之条町観光協会のホームページに何とも素敵な手描きのルートマップがありました。

チャツボミゴケルートマップ
 
行った当日は時折小雨が落ちる天気でとても寒い日でした。
ところが、歩く内に急に青空が広がってきて、晩秋の紅葉やすすきとマッチした美しい景色を楽しめました。
それにしても、これまで見たことのない不思議な景色でしたね。
私は変わったものが大好きなので、とても満足しました。

ところで、六合村とは不思議な名前ですよね。
知らなければ、「くにむら」なんて絶対に読めないでしょう。

観光案内所に置いてあったパンフレットによると、
東西南北に天と地、つまりこの6つの全ての方向を表しているのだそうです。
この地が世界の全て(つまり、くに)だったんだって。

確かに、大昔に周りを山で囲まれたこの地に暮らす人々にとっては、この地が世界の全てだったのかも知れません。
重要な伝統的建造物なども現存しており散策するのがとっても楽しい山里でした。

そして、つくづく健康でいることの有り難さを感じます。
古い友の有り難さもね。
旧友と珍しい場所を旅できるのも健康あってのことですもんね。